"スバールバル世界種子貯蔵庫:10月に1万6676点を追加、ウクライナは戦火の中で作物を寄託"
2026年10月13日、世界各地の21のジーンバンクが、ノルウェーのロングイヤービーエン郊外の山中に埋め込まれた世界の作物のバックアップ施設、スバールバル世界種子貯蔵庫に1万6676点の種子サンプルを追加した。この寄託は47箱分に及び、貯蔵庫の所蔵は140万点を突破した。各サンプルは地球上のどこかにあるコレクションの複製であり、原本が失われたときに作物そのものが失われないよう保管されている。
貯蔵庫は2008年に開設され、ノルウェーが所有し、ノルウェー農業食糧省、NordGen、作物多様性トラスト(Crop Trust)が共同で管理している。収容能力は450万点で、年に約3回開かれる。10月の寄託は今年2回目で、2月にはグアテマラとニジェールからの初の種子、そして貯蔵庫史上初のオリーブの種子が届いた。その数日後、貯蔵庫はその役割が認められ、2026年のアストゥリアス皇太子賞国際協力部門を受賞した。
今回最大の寄託者は、世界の育種を支える国際研究センターだった。メキシコの国際トウモロコシ・コムギ改良センター(CIMMYT)はコムギ、トリチカーレ、トウモロコシ3,370点を、レバノンの国際乾燥地農業研究センター(ICARDA)は2,039点を、国際イネ研究所(IRRI)はイネ1,890点を送った。そのうち410点は初の寄託で、整理済みコレクション全体の99.59%がバックアップされたことになる。野生ジャガイモやサツマイモの近縁種を寄託した国際ジャガイモセンターは、コレクションの91%をスバールバルでバックアップしたことになる。
| 寄託者 | 点数 |
|---|---|
| CIMMYT(メキシコ) | 3,370 |
| ICARDA(レバノン) | 2,039 |
| IRRI(フィリピン) | 1,890 |
| 世界野菜センター | 1,668 |
| ジョン・イネス・センター(英国) | 1,215 |
| IHAR(ポーランド) | 1,121 |
| CIP(ペルー) | 1,027 |
| ウクライナ国家植物遺伝資源センター | 773 |
| 合計 21機関 | 16,676 |
貯蔵庫の存在意義を最も雄弁に語る寄託は、ウクライナからのものだった。ウクライナ国家植物遺伝資源センターは、戦争が自国のジーンバンクの基盤を脅かす中で準備と輸送を行い、ソバ、オオムギ、キビ、トリチカーレなど773点を送った。同センター長のヴィクトル・K・リアブチュン氏は、その理屈を率直に述べた。安全な複製があれば、原本のコレクションが損傷したり失われたりしても、貴重な遺伝資源を回復できる。イタリアの農業研究経済評議会(CREA)は初寄託者として加わり、20世紀初頭に育成され、その遺伝子が世界中のコムギ品種に受け継がれたメントーナをはじめとする歴史的なコムギとイネの品種271点を寄託した。
バックアップが実際に使われたのはこれが初めてではない。2015年、ICARDAはシリアの戦況悪化によりアレッポの本部からの避難を余儀なくされ、スバールバルから種子を引き出してレバノンとモロッコでコレクションを再建し、後にその複製を貯蔵庫に戻した。これこそ貯蔵庫の概念実証である。複製の価値は、原本が機能しなくなった日に初めて発揮され、その日にはそれがすべてとなる。
数字は、この取り組みが加速していることも示している。2024年には過去最多の61のジーンバンクが6万4,000点以上を寄託し、そのうち21機関が初寄託だった。貯蔵庫のコレクションは2025年末時点で1,378,238点で、2026年10月の寄託だけでさらに約1万7,000点が加わった。今問われているのは、貯蔵庫が機能するかどうかではない。寄託のペースが、農家の畑で失われつつある多様性のペースに追いつくかどうかだ。栽培されなくなった品種は、ジーンバンクの中にしか存在しなくなる。スバールバルは、誰も送ってこないものを保存できない。そして一つ一つの寄託は、戦火の近くで働くウクライナのチームのように、ある特定の種子を未来へ運ぶ価値があるとする人々の決断なのだ。